懐かシネマ劇場「バグダッドの盗賊」フォトアルバム
このアレキサンダー・コルダ製作版「バグダッドの盗賊」は1940年という古さが信じられないほど美しい映画です。
 むしろ、色彩の美しさは今の映画を凌いでるとも言えます。
ミクロス・ローザによる音楽も「ベン・ハー」(1959)よりバラエティに富んでいて、古い映画だからこその優雅でノスタルジックな魅力にあふれています。
空を飛ぶ巨人ジニーの髪に掴まって「ジニー、怖いよ、速すぎるよ」と叫ぶサブーの少年らしい素直な演技は、見る人の”少年の心”を呼び覚まし、アラビアンナイトの幻想世界を代理体験させてくれます。

さまざまな国の人々が行き交うバグダッドのアーチ橋、
中央やや左に盲目の乞食となったアーマド王(ジョン・ジャスティン)の姿が見えます
空を駆ける”組立馬”と、手が六つの”銀の召使い”

”暁の寺”に降り立ったジニーのスチル写真
実際の映画の画面では、ジニーに驚いて石の像の後ろに逃げる天上人が合成されています。

実物大のジニーの手に乗るサブー
この手は指が動きます
それにしても、ジニーの大きさの設定はいったいどれくらいなのでしょう?
人間の25倍〜30倍以上あるように思えます。

左:アブー(サブー)を踏みつぶそうとするジニー(レックス・イングラム)
右:空へ飛び立つ直前のジニー、見えないけどジニーのポニーテールにアブー(人形)がつかまってます

バグダッドの王宮と”空飛ぶ絨毯”

額に”千里眼”を宿した”光明大仏”、
世界の頂上の”暁の寺”の中、天上人(緑色の部族)に護られている。
撮影合間の食事風景サブー、ジューン・デュプレ、レックス・イングラム
前列の向って左からジョン・ジャステン、ジューン・デュプレ、製作者アレキサンダー・コルダ、メアリー・モリス(?)、サブー、レックス・イングラム、マイケル・パウエル監督、後列右端ミクロス・ローザ。

もうひとつのポスター、他にも様々なポスターがあるようです。
 
追記:オマケ)
魔人ジニーを演じたレックス・イングラムは5年後の1945年「千一夜物語・魔法のランプ」(コーネル・ワイルド主演)でも再び巨大魔人を演じます。続編というわけでもないようですが、同じアラビアンナイトを題材とした作品で、機会があれば見てみたい作品です。1940年代はアラビアンナイト映画がブームだったのかもしれません。
              
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