著名人パパ・スクラップファイルNo.0015
水島道太郎さん(俳優)、佐分利 信さん(俳優) 
水島道太郎(みずしま みちたろう)さんは石原裕次郎出現以前の日活のスタア俳優。
その後、裕ちゃんやトニー(赤木圭一郎)の敵のボスとして脇にまわることが多くなります。
また、東映の任侠映画でおなじみの方も多いでしょう。
 
30代頃?のブロマイド
山口淑子主演の音楽映画
「情熱の人魚」(昭和24年)では
若き(?)作曲家の役
 
「反逆者」(昭和32年)より、下2枚も
 
生き別れた息子(長門裕之)が
ヤクザの道に足を踏み入れたことを知り、
ヤクザとして生きてきた自分を悔やむ
初老のヤクザを演じていました。
 
  ←この「裸女と拳銃」(昭和33年)では、事件を追う新聞社のカメラマン役とのこと 。シリーズものの一篇かもしれません。

日本映画にも、こんな”渋い”人が主役をはる時代があったことが今は信じられません。

今は女性のように眉毛の細い美形の男が”イケメン”などと呼ばれていますが、こういう水島さんのような男らしい渋い男を”いい男”と認識する時代もあったのです。
いや、今もそういう感覚は一般人のなかにも残ってると信じたいです。

 佐分利 信(さぶり しん)さんは、昔(昭和40年代ころまで)は”渋い中年”の代名詞。
晩年は「日本の首領(ドン)」シリーズで、低い声の怖い親分のイメージがありますが、昔はもっと、ほんわかした温厚なイメージがありました。
 今回、写真は用意できなかったけど、小津安二郎監督の「お茶漬けの味」では小暮美千代さん演じるブルジョア育ちの女房に尻に敷かれながらも、最後は”本当の男の価値”を、なにをするでもなく認めさせてしまう呑気で誠実な人物を好演してました。
 
「彼岸花」昭和33年 山本富士子さんと
 
「秋日和」(下の2枚も)昭和35年 久我美子さんと
                                                             
浪速千栄子さんと

昭和26年「自由学校」(渋谷実監督)は
新聞小説の映画化 
 





「平凡」昭和27年7月号(当時は月刊の映画雑誌だった) には「渋い魅力」と題した白黒グラビアページに「彼こそは外国の名優に比べても遜色のない日本映画界の至宝である」という讃辞が添えられています。
 
 

「愛情の決算」昭和36年(上も)は監督作のひとつ
原節子さんと
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