冷やし中華には必殺!合わせダシ
人気漫画「課長・島耕作」の番外編「島耕作の優雅な1日」という作品がモーニングKC(講談社)より単行本化されてます。
作者の弘兼憲史さんと島耕作が映画やグルメを語る作品ですが、その中で弘兼さんは、「冷やし中華はどの店も、砂糖醤油ゴマ油の組み合わせで、スープにオリジナリティがないから、麺や具のバリエーションで個性を出すしかない」と語ってるのですが、関西人の私としては頭の中が「????」とハテナマークで埋まってしまいました。
弘兼さんの話は、たぶん東京の冷やし中華の話です。
関西では、冷やし中華こそ「スープが命!」とばかりに、各お店ごと、いろんな工夫を凝らしてスープの味で勝負してます。

その中でも個人的に好きなのは、京都・河原町に本店があった「春陽堂」のダシ味が効いた甘口のたっぷりスープ冷麺(関西では冷やし中華のことも”冷麺”とよびます)。
それと、ピーナツを隠し味に溶かしこんだまろやかスープの「揚子江」(ナビオ阪急ウラ)本店の冷麺です。
(堂山スナック街にある支店とは盛り付けもスープの味もかなり違うので注意)
幸いなことに、揚子江・冷麺は本店と、高島屋なんば店地下の名店コーナーで、おみやげ用(生麺&スープ×2人前)を売ってるので、家でも食べることができます。
というわけで、目標は春陽堂を目指して頑張ってみることにしました。
春陽堂の盛り合わせ冷麺、ハム冷麺        揚子江ラーメン本店の冷麺と2食入りおみやげ冷麺       
スーパーの生ラーメン・コーナーで売ってる市販「冷やし中華」に付属してるスープ、および、ビン入りや袋売りの「冷やし中華スープ」は、どうして、あんなに酸っぱくて醤油からいのでしょうか?
 甘口が好きな私としては、とても、そのまま使うわけにいきません。
そこで、市販スープを、甘くてダシの効いた”関西風”にグレードアップする方法です。
その前に、麺ですが、個人的には平打ちの細麺が好きです。

高級スーパー「ikari(イカリ)」で売ってる「玉子麺」(左)は一玉が148円とメチャ高いけど、これは麺が細くて黄色くて食感がよく、冷やし中華には最高です。
でも、近所には売ってないので、普段はスーパーの、もっとリーズナブルな生麺を使います。

Aコープで売ってるグリコの麺好亭シリーズの「細めん」(88円)、イトーヨーカドーで買った”伊之助三代目”シリーズの「ちぢれ麺細打ち」(122円)。
各地方でいろんな生麺を売ってると思うので、みなさんの好みの麺を買って使ってください。
※麺の茹で時間は、通常の温かい中華そばより、1分ほど長めに茹でます。
 ※氷水でよく揉み洗いして麺の表面のヌメリをとってください。
            
 市販「冷やし中華スープ」グレードアップ・レシピ(1人前)
市販・冷やし中華スープ
   (瓶入りor小袋)
小袋1つぶん
  約50cc
中華だし顆粒タイプ
(帆立だし、ガラスープなど)
大さじ1/6程度
(小さじ1/2)
40cc(スプーン大さじ3杯)
のお湯で溶かす
みりん(砂糖、その他の甘味料) 大さじ3杯(ぶんの甘さ) みりんの場合はアルコール抜き※
そんなにたくさん甘味調味料を入れるの?と、驚かれる人もいるかと思いますが、顆粒だしが塩分つよいので、これくらい入れないと春陽堂に近づけません。

ダイエット甘味料パルスイート(液状タイプ)なら大さじ1杯(砂糖の3倍の甘さ)、同じダイエット甘味料でも、ラカントシロップはみりんや砂糖と同じ大さじ3杯です。
※みりんのアルコール抜きですが、コップなどの容器にいれて電子レンジでチン(40秒)か、スープやダシと合わせてらチンしても、鍋で一瞬沸騰させるてもいいと思います。
アルコールが飛ぶと、カドのとれた、まろやかな味になります。

ヒゲタの瓶入り
とマルちゃん1食分

顆粒だし2種
  
少しさまして氷を入れるか、
容器をより大きいボールで”氷水せん”して
、内から外から冷やすとよいでしょう
●ホームセンターや100円ショップで売ってる千切りスライサー(写真はより細く切れるツマ切スライサー)で胡瓜を細切りし、氷水につけてシャキとさせたら。ひきあげて水を切ります。

●うす焼き玉子は、「伊東家の食卓」の裏ワザで、濡れ布巾にフライパンの底をジュっとつけると、ひっくりかえしやすくなります。
うす焼き玉子=錦糸玉子を作るのがめんどくさい場合、スクランブルエッグ(煎り卵)でもいいと思います(特にサラダ冷麺にする時にはいい具材になります)。
(作例)
湯戻しした冷凍エビ(尾っぽ付き)と、チャーシュー、フチなしロースハムでトッピング。
右は手作り錦糸玉子、左は乾燥錦糸玉子で、この写真を撮るために缶詰チェリーを買って乗せました。
冷やし中華いろいろ
名古屋名物、”スガキヤ”の「冷やしラーメン」は全国進出。
”冷やしラーメン”と言っても、山形名物の”冷たいラーメン”とはちがい、あきらかに冷やし中華です。
トッピングはシンプルすぎて物足らないけど、スープは醤油濃くないサッパリした甘酸っぱさで、万人受けする美味しさです。.
 
画像素材集にあったサラダ冷やし中華 
 
ホテル・オークラのサラダ冷やし中華

京都駅北側地下街ポルタにある「京阿月」の「冷めん」の店先ディスプレイ
お店が混雑してたので今回は実物のデジカメ撮影はあきらめました。
この店は他にも冷やし中華(冷めん)のバリエーション豊富、ちょっと味ちがうけど、細麺でやや甘口なのは”春陽堂”タイプ。
河原町の春陽堂なきあとは、京都の冷やし中華(冷めん)はこの「京阿月」が狙い目、でも昼食時は行列ができてるので時間をずらして行ってくださいい。
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